2025.11.09

佐渡の里山で味わう、冬限定のもちつき体験をご紹介

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国道350号の商業地域を一本上がると、街のざわめきがふっと遠のき、日本の原風景のような穏やかな景色が広がってきます。
やわらかな秋の光に包まれながら、くねくねとした道を進んでいくと、里山にひっそりと佇む『だるま庵』に到着。ここが、冬限定のもちつき体験プランの会場です。

この体験を受け入れてくれるのは、佐渡のお米農家であり、ご近所さんから「ナベさん」と親しまれている渡邉さんご夫婦。
ご主人の渡邉さんは、佐渡でも人気の日本酒『上弦の月』の酒米も育てている方です。穏やかな笑顔の渡邉さんと、元気いっぱいで温かなマリーさんが、訪れる旅人をまるで昔からの友人のように迎えてくれます。

今回は冬を待たずして、一足早く渡邉さんのご友人たちともちつき体験に参加したので、ご紹介いたします。

もちを蒸すにも、豚汁を煮るにも薪を使います。
モクモクと漂う薪の香りと蒸し器からこぼれる蒸気が、田園風景にぴったり。
聞こえるのは、近所で木を切る音、鳥の鳴き声、木々が揺れる音・・・
何かに急かされることなく、自然のリズムを感じながら、もち米が蒸かし終るのを待ちます。

「さあ、もちつきを始めましょう!」
杵を振り上げるたびに、「ヨイショ!ヨイショ!」と声が響く。蒸したてのお米の香りが広がるなか、交代で杵を打ち、手返しをしながら、笑い声が絶えません。久しぶりのもちつきに、自分の順番がくるのをウキウキと待ってしまいました。

まるで映画のワンシーン。光差す台所から生まれるトッピング

扉を開けた瞬間、そこはまるでおとぎ話の世界。
多くの旅人たちの手でリノベーションされたという渡邉家の台所は、温もりと物語を感じる空間です。大きな窓からはやわらかな光が差し込み、薪ストーブではマリーさんが季節のフルーツを焼いています。その光景はまるで映画のワンシーンのよう。

「おもちを丸めて、いろんな味を試してみましょう!」
おもちといえば、きなこ、あんこ、ごまなどの定番を揃えがちですが、マリーさんの手にかかれば、特製の創作トッピングがずらり。
焼きリンゴやハーブ、ナッツや地域で作っているという自家製醤油まで、もちが旅をするように味の世界を広げていきます。

佐渡の自然をテーブルに。

「昨日紅葉を見に行った時に拾った葉っぱなんだよ」
大きな朴葉はお皿に、身近にある竹はコップや箸に。自然の恵みをそっと暮らしに取り入れるその心づかいが、心を温めてくれました。
体験の際は、竹割りにもぜひ挑戦してみてくださいね。

『みんなで食べるのがいいよね!』

そんなマリーさんの一言にみんなでうなずきながら、誰かが新しい組み合わせを試しては、次の1個に手が伸びてしまいます。

帰り際、友人たちの顔が次々と頭に浮かびます。

次はあの人を誘ってまた行きたいな・・・。
そんなことを思いながら、静かな里山の道をあとにしました。

楽しかった時間は、帰ってからも日常を豊かに支えてくれます。
また来年は「ただいま」と参加したくなるような、身近でもあり、特別な時間をお過ごしいただけるプランです。
お申込みは、下記のリンクからどうぞ♪